PROFILE
BLOG
BBS
REPORT
COLUMN
MEMO
TEMPLATE
BOOKS
MANGA
CINEMA
Twitter
ALLIANCE
LINK
LOG
なみいる諸卿よ、私はガンテツ・田中芳樹「タイタニア (1)」を読了した。そこで後世にインプレッションを伝えるために感想を書くことにした。2008年秋にアニメ化された田中芳樹の同名小説をコミカライズした作品である。月刊シリウスの2008年5月号より連載開始と、私の執事がかように申しておる。アニメがそこそこ面白かったので原作のコミカライズ本にも手を出してみたのだ。受けた印象は同じくアニメのコミカライズである前田真宏巌窟王
」と似た感じやもしれぬ。「巌窟王」の作者より画力という面では見劣りがするが、及第点には達しているぞ。エラそうな物言いで済まぬ。
書きにくいので普通に戻します。
収録パートは構成が少し異なっているが、アニメの第1話の途中まで。艦隊戦の途中までを収録している。アリアバート・タイタニア卿が「完全武装のハイキング」と油断している最中までだ。アニメでは側近の発言になっているけど、漫画では彼自身の発言という設定になっている。いずれにしても数的優位の戦闘に心の隙があったに違いない。とはいうものの、あれだけの戦力差がありながら、チマチマと各個撃破を行うことにも問題がある。きっとイドリス・タイタニア卿あたりが、ちくちくと藩王殿下の前でアリアバートの器の小ささを指摘して、いかに次代当主の資格がないかをアピールするに決まっているのだから。彼の置かれた立場を斟酌すると、なかなか難しいものがある。しかも相手はファン・ヒューリックである。異なる時間平面でイゼルローン要塞をいとも簡単に陥落させた名提督と通じるものがある大将だ。これも人生とはいえ、アリアバート卿もつくづく運のない男である。
艦隊戦闘のダイナミズムをイマイチ描ききれていないのが残念なところ。原作やアニメから入った人、あるいは「銀河英雄伝説」から入った人は、少しく肩透かし感を味わうかもしれない。かくいう私も「うーん」とうなった一人です。何を楽しみにしてたかって、そりゃもう艦隊戦闘を楽しみにしていたわけですよ。もっとこう、艦隊同士がガチンコで打ち合うシーンやら、発射・命中・反撃・命中・怒号・阿鼻・叫喚・憎悪・連鎖、みたいなドロドロした部分を描いて欲しかったな。
戦闘パートに限っていえば物足りなさがあるけれど、作品全体の雰囲気はうまく再現されていたと思う。おそらく局面より全体を優先したのでしょう。今後の展開(と構成)に期待ですな。よいか卿ら。一度の敗戦は問題ではない。ようは敗戦から何を学ぶかだ。これができないイノシシ武者が、栄光あるタイタニア藩王の座を襲えると思うでないぞ。わははは。