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民主党のオバマ候補が共和党のマケイン候補を破り次の大統領に就任することが決定。ヨーロッパ系以外の大統領が誕生するのは初めてのことです。民主党と共和党、さんざん報道で繰り返された単語です。概ね8年に1度、時には4年に1度繰り返される光景です。ふと思ったのですが、アメリカの2大政党の違いを知らない。タイミングよくPCの前にいたので、サクッと調べてみた。
細かい違いもあるだろうが、他国人として押えておくべきは民主党が民主主義で共和党が新自由主義ということ。具体的には民主党が政府による介入を是とする大きな政府を標榜。問題があれば政府が介入して調整を図る。支持者は中産階級から下が多い。後から移民してきた人々が多い。人種的には有色人種が多い。女性や白人以外の候補者も多い。保護政策を取る。戦争をやらかすことが多い。対日政策はしょっぱい等々。対して共和党は政府の介入を極力控えて市場に任せる。小さな政府を標榜。自由の理念が守られていれば、政府は介入せずに市場の摂理に任せる。支持者は中産階級から上。いわゆる東部のエスタブリッシュメントが代表格。富裕層が多い。伝統的な家父長制度を引き摺るイメージなので、女性候補や有色人種の候補・支持者は少ない。金持ちのイメージ。対日政策は緩やか。共和党の政策はキリスト教の影響が強い。すなわち金持ちは財産の一部を貧者に分け与える思想。あちらでチャリティーやボランティアが多いのは、キリスト教の影響です。理屈の上では富が環流して格差を緩和するはずですが、実際は拡大傾向にあるようです。機械化や省力化が進み、PCの前で仕事が済む時代ですから、理念と実情の乖離が始まっているのでしょう。
ざっと調べた感じではこんなイメージでしょうか。今日のニュースで東欧MD計画については凍結もありうるとオバマさんがコメントしていました。これなんかは、民主党的な政策に基づくコメントでしょう。ただでさえ国内がてんやわんやなのに、海外で金を使えるかいなという本音。国民も納得しないでしょう。今のアメリカには東欧はお荷物なだけなのかもしれない。
ふり返ればサブプライムローンの跋扈を放置したのはブッシュ政権でした。彼が所属するのは共和党。自由といえば自由なんだけど、低所得者から金を巻き上げた上に家が手に入らないという最悪の金融商品を規制なしで放置したわけだ。民主党なら鋭く介入したのでしょう。政策の特徴に照らすと理解が早まる。まあ実際に民主党が介入できたか否かは未知数ではあるけれども。
オバマさんはどのような政策をとるのか? 世界恐慌の引き金になるくらいアメリカ経済はマズイ状態に向かっている。この状況で選ばれたのだから、当然国民は政府の介入による景気の改善を望むはず。そこで久々に保護政策が復活するかもしれない。外国製品を締め出して国内産業を保護。自動車でいえば、トヨタを追い出して青息吐息のビッグ3を優遇。貿易立国の日本にしてみれば涙目です。でも、どうしようもないのでしょう。困ったことだ。
アメリカが巨額の赤字を抱えつつ繁栄を謳歌してこられたのは、世界中のお金がアメリカに集まってきたから。ようするにドルが基軸通貨の地位を占めていたことがおおきい。イラク戦争の発端がドル基軸通貨を巡る闘いだったという説もありますが、現にロシアや中国、その他の国々がドルから手を引く動きがあるのだとか。そんな状況で保護政策に踏み切ることができるのか。踏み切った途端に派手に倒産しちゃうのではなかろうか。アメリカがこければ、100%日本も沈みます。他人事ではない。他人事ではないからこそ、今までみたく「協力」を求められるに違いありません。その時の政権が自民党か民主党かで対応は変わってくるでしょう。次の衆院選はわりと重要です。たぶん選挙前に様々なリークがあるんだろうな〜と予測しとこう。
どうにもこうにもならないとなれば、お得意の最大の公共投資に走る可能性もある。保護政策から最大の公共投資への流れは、第二次世界大戦のそれと同じだ。どう考えてもろくな結論が浮かばないな。今回の不況は本格派なのは間違いない。日本もそうだけど世界的に冷え込むのは確実。この窮地を奇貨とするのはロシアと中国だけかもしれない。大雑把な国はこういう時に強い。売らんかな思想に基づく滅菌コートに代表される過保護な生活に慣れちゃうと、いざ窮地に追い込まれると弱いはずだ。やれやれ。