「金色のガッシュ!!」の雷句誠さんと小学館が和解したそうです。雷句誠さんの原稿を紛失したとして訴えられていた小学館。単なる損害賠償請求ではなく、漫画家の地位向上をも見据えた裁判だと解釈しています。いずれ和解に至るであろうことは、ある程度予想しておりました。世間に現状を訴えかける目的と小学館に一定の認識を改めさせることに成功したのでしょう。一朝一夕に変わるものではありませんが、少なくともおごり高ぶる小学館編集者と漫画家の間に良い意味での緊張感が生まれたのではないでしょうか。緊張感なしで相手をなめているとロクなことになりません。なによりなめられている方は気分が良くないのですから。本人は意識していないかもしれないけど、小さな意識差が問題を生むことが多いのです。
提訴後に明らかになった週刊サンデーの原稿料は衝撃的でした。いろいろ検索したのですが、基本的に原稿料は漫画制作の経費に費やされてしまい、メインの収入になるのは単行本の売り上げから発生する印税になるそうです。大手なら定価の10%が相場。大手でも新人なら料率が下がることもあるらしい。わざわざ「大手」と書いたことからもお分かりいただけるように、中小では印税率そのものが下がります。場合によっては商業誌連載の肩書きが目的で印税はゼロというケースもあるのだとか。商業誌で名前を売って、同人誌で回収するという仕組みだそうです。世の中は広い!
白黒原稿---新人当時で1万円/枚 小学館漫画賞受賞で1万3千円/枚にアップ
カラー原稿---1万4千円/枚 小学館漫画賞受賞で1万7千円/枚
週刊連載なので原稿料だけでもかなりの金額になりそうです。しかし、週刊であるがゆえにアシスタントさんを大量に動員する必要があり、差し引きで計算すると原稿料は経費で消えてしまうのだとか。